SIOS Protection Suite はリソースの稼働状態を監視し、サーバ間に設定したコミュニケーションパスを使用してフェイルオーバを実行します。SIOS Protection Suite の障害検出機能とリソースリカバリ機能を利用するには、サーバ間の通信をアクティブに保つことが重要です。そのためには、異なるプロトコルを使用して複数のコミュニケーションパスを定義し、通信回線の障害に起因するシステムのフェイルオーバを回避する必要があります。
SIOS Protection Suite でリソースやリソース階層を定義するには、各サーバにコミュニケーションパスを定義しておく必要があります。SIOS Protection Suite は定義したコミュニケーションパスを介して、ノード間のリソース定義と状態を調整し、障害の検出とリカバリを実行します。
コミュニケーションパスの種類 では、コミュニケーションパスに関する以下の項目について説明します。
- コミュニケーションパスの種類: 2 台のサーバで構成するクラスタでは、2 種類のコミュニケーションパス (TCP/IP、共有ディスク) を使用できます。3 台以上のサーバで構成するクラスタでは、TCP/IP コミュニケーションパスだけを使用できます。
- SIOS Protection Suite のハートビート: サーバ間のコミュニケーションパスの主な機能は、SIOS Protection Suite のハートビートを通信することです。ハートビートは、接続先サーバの死活を監視するために、一定の間隔で送信される信号です。
- セーフティチェック: すべてのコミュニケーションパスが停止すると、SIOS Protection Suite はセーフティチェックを実行してシステム障害を検査した後、フェイルオーバを実行します。
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