拡張設定のための追加のセットアップ作業

共有ストレージデバイスを使用する構成の場合、または SIOS DataKeeper を使用している場合は、3台目（またはそれ以上）のサーバーに拡張する構成を選択できます。

1. まだ実施していない場合は、 SIOS Protection Suite を使用した PostgreSQL サーバーのインストールと設定 の手順に従って、2つのシステムを設定します。

2. Disk Management ユーティリティを使用してディスクリソースを構成し、使用する共有ボリュームまたは複製ボリュームを定義します。共有ストレージを使用している場合は、プライマリーサーバーに割り当てられているものと同じドライブ文字を共有ボリュームに割り当てます。複製されたストレージの場合、ボリュームサイズが適切であることを確認してください。

3. プライマリーサーバーで実行したのと同じように（ローカルディスクの同じディレクトリにあるプログラムファイルと保護対象のボリューム上の同じ場所にあるデータファイル）、PostgreSQL サーバーソフトウェアを以下のガイドラインに従ってインストールします。

   1. PostgreSQL インストーラーへの引数 —extract-only は、PostgreSQL Recovery Kit に必要なすべての情報を設定しないため、この引数の使用は推奨しません。

   2. デフォルトでは、PostgreSQLソフトウェアをインストールすると単一のデータベースクラスターが作成されます（データベースクラスターは、実行中の PostgreSQL データベースサーバーの単一のインスタンスが管理するデータベースの集合です）。インストール時に、データベースディレクトリのプロンプトでデータベースクラスターの作成場所を決定します。デフォルトインスタンスは後のステップで削除されるので、任意の場所を選択してください。複製したストレージを使用している場合は、ステップ2 で作成したボリュームにすることができます。共有ストレージを使用している場合は、現在の PostgreSQL データベースクラスターを上書きしないように、上記のボリュームは使用しないでください。

   3. インストール中に作成されたデータベースサービスは、SIOS Protection Suite PostgreSQL Server Recovery Kit によるインスタンスの適切な管理に必要なポート引数（ -p port ）で始まるようには postmaster プロセスを設定しません。デフォルトのデータベースクラスター用に作成された Windows サービス （例： PostgreSQL v9.6 の postgresql-x64-9.6）は、SIOS Protection Suite によって保護される場合は、このオプションを含めるように更新する必要があります。詳細については、 Postmaster のポート引数設定 を参照してください。Postmaster のポート引数を更新する際に、プライマリーサーバー上のインストール場所に合わせてデータディレクトリパス （-D 引数値） を更新する必要があります。

4. pgpass.conf を認証に使用する場合は、 自動接続設定 に記載されている手順に従います （pg_hba.conf ファイルを使用して信頼関係を設定する場合は、プライマリーサーバー上の設定の一部として既に実施しているので、この手順は省略できます）。

5. インストール中に作成されるデフォルトのデータベースクラスターインスタンスは不要なので、削除できます。

   1. インストール中に作成されたデータベースクラスターインスタンスを停止します。

   2. エクスプローラー を開き、PostgreSQL ソフトウェアのインストール中に入力したデータディレクトリの場所に移動します。

   3. PostgreSQL データベースクラスターディレクトリを削除します。

   4. インストール時に作成された PostgreSQL サービスを削除します。これを行うには、Windows の “sc delete <servicename>” コマンドを使用します。

6. LifeKeeper の新しいクラスターノードにコミュニケーションパスがない場合は、プライマリーサーバー上で LifeKeeper GUI を使用して、プライマリークラスターと新しい LifeKeeper クラスターノード間、バックアップサーバーと新しい LifeKeeper クラスターノード間にコミュニケーションパスを作成します。

7. PostgreSQL 階層を新しい LifeKeeper クラスターノードに拡張します。詳細については、 PostgreSQL 階層の作成 を参照してください。その後、新しい LifeKeeper クラスターノードへの手動スイッチオーバーを実行して、新しい PostgreSQL サーバー階層をテストしてください。