非ミラーボリュームリソースは DataKeeper リソースで、 クラスタ内のノードにデータが複製されません 。このリソースタイプはデータが MS SQL Server の tempdb のようにテンポラリまたは非クリティカルな場合にのみ使用されます。この場合、フェイルオーバまたはスイッチオーバ後に別ノード上で MS SQL が再起動したとき、tempdb スペースが自動的に再作成されるためデータレプリケーションは不要です。

この非ミラーボリュームリソースはすべてのクラスタノード上でオンライン / オフラインの切り替えが可能です。その際、構成ボリュームに影響を与えることはありません。

非ミラーボリュームリソースの設定手順は以下のとおりです。

  • すべてのクラスタノード上で同じドライブ文字を使用してボリュームを設定します (すべてのノードで同じドライブ文字を使用する必要があります)。
     
  • ボリュームに必要なディレクトリをすべてのクラスタノード上で作成します。
     
  • フェイルオーバクラスタリング UI を使用して DataKeeper ボリュームリソースを作成します。使用する目的が分かるように名前を付けてください (例:「DataKeeper Volume F (NonMirrored)」)。非ミラーリソースに必要なプロパティを設定する手順は次の通りです。
     
    • Failover Cluster Manager で [クラスタグループ] または [役割] を右クリックして 非ミラーの DataKeeper ボリュームリソースを表示します。役割が定義されていない場合は、 空の役割 を作成する必要があります。
       
    • [リソースの追加][その他のリソース] 、次に [DataKeeper Volume] を選択します。
       
    • 新規の DataKeeper ボリュームリソースを右クリックして [プロパティ] を選択します。
       
    • 前の手順で付けたリソース名 (例:「DataKeeper Volume F (NonMirrored)」) を入力し、 [OK] をクリックします。ここでは他のプロパティの変更はありません。

次は非ミラーリソースに必要なプロパティの設定手順です。

  • Powershell を使って以下のプロパティを割り当てます。
     
    VolumeLetter =F (ドライブ文字がFの場合。ドライブ文字を指定します。)
     
    NonMirrored =1 (Non と Mirrored の間はスペースなし)
     
  • Powershell を使ってプロパティを追加します。
     
    Get-ClusterResource “DataKeeper Volume F (Non-Mirrored)” | Set-ClusterParameter -Name VolumeLetter -Value “F”
     
    Get-ClusterResource “DataKeeper Volume F (Non-Mirrored)” | Set-ClusterParameter -Name NonMirrored -Value 1
     
    ClusterParameter の変更を確認するには、以下を実行します。
    Get-ClusterResource “DataKeeper Volume F (Non-Mirrored)” | Get-ClusterParameter

この非ミラーボリュームリソースを MS SQL Server の tembdb スペース用に使用する場合は、以下の手順を実施する必要があります。

  • SQL Server サービスを開始するユーザアカウントのボリュームセキュリティ設定に、クラスタ内全ノード上のボリュームへのフルアクセス権限を付与してください。
     
  • フェイルオーバクラスタリンググループ内の「SQL Server」リソースに、新規の DataKeeper ボリュームリソースとの依存関係を持たせてください。

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