DataKeeper を使用して WSFC 2 ノードクラスタから 3 つ目のノードに複製する場合、以下の作業が必要になります。
- 既存の WSFC 物理ディスクリソースを、データレプリケーションをサポートする DataKeeper ボリュームリソースに置き換える。
- クォーラムタイプをマジョリティノードに変更する。
- フェイルオーバ用のクラスタに 3 つ目のノードを追加する。
- 新しい DataKeeper ボリュームリソースに対するすべてのリソース依存関係を再確立します。
以下の例では、DataKeeper を使用してクラスタリソースグループを 2 ノードクラスタから 3 つ目のノードに拡張するために必要な手順を詳細に示します。
- WSFC から物理ディスクリソースを削除します。
これによって、物理ディスクリソース上の依存関係も削除されます。これらの依存関係は新しい DataKeeper ボリュームリソースに対して再確立する必要があるので、この最初の手順を完了する前に 依存関係レポート を参照して、依存関係をメモしてください。リソースをハイライト表示して、 [依存関係レポートを表示] を選択してください。
フェイルオーバクラスタマネージャ MMC を使用して以下の手順を実行してください。
a. 右クリックして [このサービスま たはアプリケーションをオフラインにする] を選択し、クラスタリソースグループをオフラインにします。
b. クラスタリソースグループから物理ディスクを削除します (使用可能記憶域に移動します)。
c. [使用可能記憶域] グループからリソースを削除して、クラスタ構成から物理ディスクリソースを削除します。
- クラスタクォーラムを設定します。
リモートサイトに 3 つ目のノードがあるため [クォーラムのディスク監視] は無効になるので、 [マジョリティノード] 構成を選択してください。
a. クラスタを右クリックし、 [その他のアクション] / [クラスタクォーラムの設定…] を選択します。
b. [マジョリティノード] を選択します。 注記: 3 ノードクラスタなど、最終的なノードの数が奇数の場合は、クォーラムタイプを [マジョリティノード] に変更してください。4 ノードクラスタなど、最終的なノードの数が偶数の場合は、 [ノードおよびファイル共有監視マジョリティ] に変更してください。
c. [使用可能記憶域] からディスク監視を削除します。
- ディスクをオンラインにします。
ディスクの管理 MMC を使用して以下の手順を実行してください。
a. 物理ディスクをオンラインにします。
b. 必要に応じて、以前の構成に一致するようにドライブレターを変更します。
c. クラスタ内のすべての共有ノードで上記の手順 2a および 2b を繰り返します。
- 3 つ目のノードのボリュームをターゲットとして使用可能であることを確認します。フォーマットされ、オンラインであり、ソースボリュームと同じかそれ以上のサイズでなければなりません。
- ミラーを作成 します。
DataKeeper UI を使用して、以下の手順を実行してください (すべてのサーバで DataKeeper サービスが実行されていることを確認してください)。
a. すべての共有ノードおよび 3 つ目のノードに接続します。
サーバ概要レポート に 3 つすべてのノードに対する接続が表示されます。
b. 3 つ目のノードへのミラーを含むジョブを作成します。
c. ソース を選択します。
d. 共有ボリューム を選択します。
e. ターゲット を選択します。
f. [詳細の構成] で、圧縮設定とミラーの種類 (非同期または同期 ) を選択します (該当する場合)。 [完了] を選択します。
ミラーで 3 つ目のノードに対する再同期が開始されます。再同期が完了すると、 [ジョブステータス] は [ミラーリング] に変わります。
- DataKeeper ボリュームリソース を追加します。
WSFC で DataKeeper ボリュームリソースを追加する場合は、以下のうちのひとつを実行してください。
- クラスタに 3 つ目のノードを追加します。
フェイルオーバクラスタマネージャ MMC を使用して以下の手順を実行してください (注記: クラスタに追加する前に、フェイルオーバクラスタリング機能が 3 つ目のノードにインストールされていることを確認してください)。
a. [ノード] を右クリックします。
b. [ノードの追加] を選択します。
c. ノードの追加ウィザード で、追加するサーバの名前を入力して [追加] をクリックし、 [次へ] を選択します。
d. [はい] を選択すると 検証テスト を実行できますが、ディスクはターゲット側でロックされているため、エラーが予想されることに注意してください。 注記: 検証テストを実行する場合は、 [テスト選択] 画面で [選択したテストのみを実行] を選択し、 [ストレージ] テストを選択解除してください。
[ストレージ] テストを選択解除した場合でも、 フェイルオーバクラスタ検証レポート の クラスタ構成テスト には クラスタボリュームの障害のリスト が報告されます。これは、他の警告とともに、3 つ目のノードとそのボリュームが、最初の 2 つのノードと共有されていないために予想されるものです。
d. [はい] を選択すると 検証テスト を実行できますが、ディスクはターゲット側でロックされているため、エラーが予想されることに注意してください。 注記: 検証テストを実行する場合は、 [テスト選択] 画面で [選択したテストのみを実行] を選択し、 [ストレージ] テストを選択解除してください。
[ストレージ] テストを選択解除した場合でも、 フェイルオーバクラスタ検証レポート の クラスタ構成テスト には クラスタボリュームの障害のリスト が報告されます。これは、他の警告とともに、3 つ目のノードとそのボリュームが、最初の 2 つのノードと共有されていないために予想されるものです。
e. 検証レポート を確認したら、 [完了] を選択します。 [検証の警告] 画面が再表示されます。テストを再実行せずにノードを追加するには、 [いいえ] を選択してください。
f. [確認] 画面で [次へ] を選択します。
g. ノードが正常に追加されたことを示す [概要] 画面が表示されます。
この時点で、クラスタ内の 3 つすべてのノードでクラスタリソースグループが定義されます。
- 新しい DataKeeper ボリュームリソースに対するすべてのリソース依存関係を再確立します。
a. アプリケーションリソースを右クリックして、 [プロパティ] を選択します。
b. [依存関係] タブを選択します。
c. [ここをクリック] をクリックして依存関係タブを追加します。
d. 新しい DataKeeper ボリュームを入力します。
e. [適用] 、 [OK] の順に選択します。
依存関係が再確立されます。
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