このセクションでは、Recovery Kit for HULFTの構成と、HULFTの設定を開始する前に検討すべき情報について説明します。
HULFT設定上の考慮事項
HULFTは、ひとつのシステム上に複数のHULFT環境をインストールできます。これらは独立しており、それぞれのHULFT環境のことをここではHULFTインスタンスと呼ぶことにします。また複数のHULFTインスタンスがひとつのシステム上で起動している状態をマルチインスタンスと呼ぶことにします。HULFTインスタンスはそれぞれ固有の「システム動作環境設定ファイル」と「仮想IPアドレス」を持ちます。
システム動作環境設定ファイルは、HULFTのシステム動作設定を定義します。このファイルに記述されているHULFTの各設定は、そのインスタンスが使用するホスト名やポート番号、プロセスの多重度などを決定します。
LifeKeeperのHULFTリソース階層は、ひとつのHULFTインスタンスに対応します。
Active/Passive構成とActive/Active構成
HULFTはマルチインスタンスにも対応しているソフトウェアです。そのためLifeKeeperではActive/Passive構成も、Active/Active構成も可能となります。たとえば、2台のサーバーでそれぞれ1つずつのHULFTインスタンスを実行しているときに、片方のサーバーに障害が発生した場合を考えます。このとき障害が発生したサーバーのHULFTインスタンスはもう一方のサーバーにフェイルオーバーし、HULFTインスタンスを継続して実行できます。
複数台の異なるサーバー上で、HULFTインスタンスを起動することによって、静的に負荷分散させることができます。また、フェイルオーバー時のサーバーの優先順位を調整することで、フェイルオーバー後の負荷を分散させることもできます。
LifeKeeperでのHULFTの設定
HULFTリソース階層を作成する前に、以下のHULFTの設定作業が完了していることを確認する必要があります。
- 自ホスト名(myhostname)にはLifeKeeperが保護している仮想IPアドレス、または仮想IPアドレスに対応するホスト名が指定されていなければいけません。
ただし、仮想IPアドレスで接続するノード切り替えを行うのでなく、FQDNで行う場合(Recovery Kit for Route 53, Recovery Kit for Load Balancer Health Check )は自ホスト名(myhostname)にはFQDNを指定してください。 - HULFTインスタンスごとに、個別のHULPATHフォルダー(HULFT環境設定ファイル格納フォルダー)を作成する必要があります。それぞれのHULFTリソース階層は、関連したHULPATHフォルダーを持つHULFTインスタンスに一意に対応します。HULPATHフォルダーは、そのHULFTリソース階層用に設定されているすべてのサーバー上で同一でなければならないことに注意してください。
- HULPATHフォルダーは共有ボリューム上に置いてください。一方で、HULEXEPフォルダー(実行モジュール格納フォルダー)はローカルのファイルシステム上に置いてください。

- Recovery Kit for HULFT では保護対象となる以下のHULFT Windowsサービスプロセスの制御及び監視を行います。
- <各インスタンスのHULEXEPのパス>\hulsrvc.exe
また、制御や監視には以下のコマンドを用います。
- <各インスタンスのHULEXEPのパス>\utlsvcctl.exe
- <各インスタンスのHULEXEPのパス>\utlalivecheck.exe
- <LKROOT>\Bin\ScQueryState.exe



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