シナリオ
DataKeeper を非クラスタ環境で使用しています。あるサイトの Server1 から、2つ目のサイトの Server2 にミラーリングしています。サイト間の VPN 通信が切れ、Server1 から Server2 にフェイルオーバする必要があります。どこからも Server1 にアクセスできません。実際 Server1 は 起動していますが、内部または外部からアクセスすることはできず、まだいくつかのプロセスはバックエンドで動作中です。
質問
どうすれば Server1 から Server2 にフェイルオーバすることができますか。
回答
SWITCHOVERVOLUME コマンドまたは DataKeeper UIの [ミラーのスイッチオーバ] オプションを使用して、Server2 にミラーのソースを切り替えてください。ターゲットがソースへの接続を行っている間、遅延が発生しますが、30 ~ 40秒程度で完了します。
質問
スイッチオーバ中に Server1 と Server2 の両方がディスク (Server1 と Server2 の両方の F ボリューム) に新しいデータを書き込んでいます。接続がオンラインに戻ったときに、Server1 は自動的にターゲットになりますか。
回答
いいえ。このシナリオでは、スプリットブレイン 状態が発生します。以下のいずれかを実行して現象を解決してください。
- DataKeeper ユーザインターフェースを使用して、スプリットブレインのリカバリ手順 を実行してください。
または
- ターゲットになるシステムで EMCMD PREPARETOBECOMETARGET コマンドを実行し、ソースになるシステムで CONTINUEMIRROR コマンドを実行してください。
質問
スプリットブレインを解決するための上記 2 つの方法のうち、どちらが推奨されますか。
回答
どちらの方法も同じ機能を実行するので、どちらでも希望される方を実行してください。
質問
ターゲットサーバに対するコマンドはソースサーバから実行可能ですか。
回答
はい。ターゲットサーバに対するコマンドはソースサーバから実行可能です。
質問
どのようにして DataKeeper は変更のあったブロックと変更のなかったブロックを同期しますか。
回答
スプリットブレイン状態を解消する際、ターゲットになっているシステム上のどの変更も上書きされ失われます。状態を保っておきたいしたいシステム上に変更がある場合は手動でそれらの変更をソースになるシステムへコピーしてください。
質問
スプリットブレイン状態を解消するために PREPARETOBECOMETARGET コマンドを実行する際、ソースから発生するのは全同期ですか、部分同期ですか。
回答
Preparetobecometarget コマンドはシステム上のミラーを削除しますが、ボリュームをロックしたままにします。ビットマップはそのままの状態なので、次のステップ (CONTINUEMIRROR ) で部分同期を実行できます。
質問
どのようにすれば、スプリットブレイン状態をシミュレーションすることができますか。
回答*
スプリットブレイン状態をシミュレーションするには、2 つのシステムが通信できないように、システム間のネットワークを切断してください。ターゲットで SWITCHOVERVOLUME コマンドを実行 (または DataKeeper UIの [ミラーのスイッチオーバ] オプションを選択) すると、両方ともソースになり、ネットワークに再接続します。この時点でスプリットブレイン状態となります。
質問
ソースで continuemirror を実行する前に、 PREPARETOBECOMETARGET コマンドの完了を待たなければなりませんか。
回答
PREPARETOBECOMETARGET コマンドは即時に完了します。
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