SIOS DataKeeper は、ボリュームのミラーリングステータスに関する統計機能でパフォーマンスモニタを拡張したカウンタを装備しています。このカウンタは、SIOS DataKeeper ソフトウェアのフルインストールでインストールされます。
このカウンタにアクセスするには、次の操作を行ってください。
- Microsoft Windows 2008 システムでは、 [スタート] メニューの [信頼性とパフォーマンス] グループから Windows の [パフォーマンス モニター] を開始してください。
Microsoft Windows 2012 システムでは、 [管理ツール] の [パフォーマンス モニター] オプションから Windows の [パフォーマンス モニター] を開始してください。
Windows のすべてのバージョンで、コマンドラインに perfmon.msc コマンドを入力してパフォーマンスモニタを開始できます。 - [モニタリングツール] ペインから [パフォーマンスモニター] を選択してください。
- チャート ペインの [+] ボタンをクリックして、 [カウンタの追加] ダイアログボックスを開いてください。
- SIOS Data Replication オブジェクトを選択してください。
SIOS DataKeeper には、製品に関する各種の動作を監視できるカウンタが 17 個あります。 これらのカウンタを使用すると、それらの動作をステータス、キューの統計値、および一般的なミラーステータスとして監視できます。
ミラー状態カウンタ
Mirror Elapsed Time(ミラー経過時間)
デフォルト値: 0
範囲: 0 ~ MAX_ULONG
この値は、ボリュームがミラー状態である時間 (単位: 秒) を表します。この値が 0 のボリュームは、現在ミラーに関係していないボリューム、現在ミラーを作成中 (および同期中) のボリューム、およびミラーが破損したか削除されたボリュームです。
Mirror State(ミラーの状態)
デフォルト値: 0
範囲: 0 ~ 5
この値は、ボリュームの現在のミラー状態を表します。定義されている値は以下のとおりです。
0 (なし): ボリュームは現在、ミラーに関与していません。
1 (ミラーリング): ボリュームは現在、ターゲットをミラーリングしています。
2 (再同期): ボリュームは現在、ターゲットと同期中です。
3 (破損): ミラーが存在しますが、ソースとターゲットのボリュームが非同期です。このボリュームへの新規書き込みは追跡されません。
4 (一時停止): ミラーが存在しますが、ソースとターゲットのボリュームが非同期です。ソースサーバは、すべての新規書き込みを追跡します。
5 (再同期保留): ソースボリュームが再同期を待っています。
Mirror Type(ミラーの種類)
デフォルト値: 0
範囲: 0 ~ 2
この値は、このボリュームが関与するミラーリングの種類を表します。このリリースでは、以下の値が定義されています。
0 (なし): ボリュームは現在、ミラーに関与していません。
1 (同期): データはターゲットにへの送信のために書き込みキューに置かれ、ローカルボリュームに同時に書き込まれます。両方の処理が完了するまで、書き込み処理は完了したとは認識されません。
2 (非同期): データはターゲットへの送信のために書き込みキューに置かれ、ローカルボリュームに同時に書き込まれます。ローカルボリュームの書き込み処理が完了すると、書き込み処理が認識されます。
Network Number of Reconnects(ネットワーク再接続回数)
デフォルト値: 0
範囲: 0 ~ MAX_ULONG
この値は、ボリュームがミラーリングされていた間に実行されたネットワークの再接続回数です。ネットワーク再接続は、ターゲットとの通信が切断された場合に発生します。
書き込みキューカウンタ
Queue Byte Limit(キューの最大バイト数)
デフォルト値: 0
この値は、WriteQueueByteLimitMB レジストリ値で設定されている書き込みキューバイトの最大値を表します。この値はバイトで表示されるため、レジストリで設定された値の 1048576 倍です。
Queue Current Age(キューの現在の待ち時間)
デフォルト値: 0
範囲: 0 -
この値は書き込みキューの最も古い書き込み要求の経過時間(ミリ秒)です。
Queue Current Bytes(キューの現在のバイト数)
範囲: 0 ~ <ミラーの書き込みキューに割り当てられたバイト数>
この値は、指定されたミラーの書き込みキューに割り当てられたバイト数を表します。
Queue Current Length(キューの現在の長さ)
デフォルト値: 0
範囲: 0 ~ <ミラー書き込みキューの書き込み回数>
この値は、選択されたミラーに対する書き込みキューの現在の長さを書き込み回数で表しています。
Queue High Water(キューの最大値)
デフォルト値: 20000
このカウンターは、 WriteQueueHighWaterSynchronous レジストリ値 (同期ミラーの場合) または WriteQueueHighWater レジストリ値 (非同期ミラーの場合) のいずれかで設定された書き込みキューの最高水準点を表示します。
Queue Low Water(キューの最小値)
デフォルト値: 150
この値は非推奨であり、現在使用されていません。ただし、パフォーマンスモニタによって追跡することができます。
再同期制御カウンタ
Resync Reads(再同期読み込み数)
デフォルト値: 20
この値は、ミラー再同期の間、読み込んでターゲットシステムに送信するために処理中にできる最大ディスクブロック数を表します。
Resync Current Block(現在再同期中のブロック)
デフォルト値: 0
範囲: 0 ~ <再同期ブロック総数>
同期中の場合、この値はターゲットに送信されている現在のブロックを表示します。同期中でない場合 (すなわちミラーの状態が EmMirrorStateResync でない場合)、この値は 0 です。
同期中にボリュームへの書き込みが継続している場合、指定されたブロックは複数回にわたってターゲットへ送信されます。これは必要な再同期の回数に基づきます。
Resync Dirty Blocks(再同期するダーティブロック数)
デフォルト値: 0
範囲: 0 ~ <再同期ブロック総数>
この値はミラーの再同期中にダーティとされたブロックの合計数です。「ダーティ」ブロックとは、同期が完了する前にターゲットマシンに送信する必要があるブロックです。 この値は、EmMirrorStateResync 以外の状態で 0 です。
ミラーの同期が開始されると、この値は当初、再同期ブロック数の値と等しくなります。ミラーの同期中にボリュームに対する大量の書き込みが発生すると、再同期ダーティブロック数が増加することに注意してください。
注記: このカウンターを使用して、再同期するために残っているデータ量を確認できます。残りのデータ量は “Resync Dirty Blocks” X 65536 です(65536 はブロック内のバイト数です)。
Resync Elapsed Time(再同期経過時間)
デフォルト値: 0
範囲: 0 ~ MAX_ULONG
ミラーが再同期されている間、この値は再同期処理が発生してからの経過時間 (単位: 秒)を表します。ミラーが再同期処理に成功すると、最後にシステムが起動してから前回の再同期処理までにかかった再同期の総時間を表します。 再同期されていないボリューム、または最後の起動時に同期されなかったボリュームの値は 0 になります。
Resync New Writes(再同期する新規書き込み数)
デフォルト値: 0
範囲: 0 ~ MAX_ULONG
この値は、再同期処理が開始されてからボリューム上で発生した書き込み数を表します。この値はダーティブロックの数、ミラーの同期に必要なパスの回数、および再同期の完了に要した時間に直接影響します。
Resync Pass(再同期パス)
デフォルト値: 10
範囲: 0 ~ MaxResyncPasses (レジストリ)
この値は、ターゲットを更新するための再同期処理中に現在ボリュームを介して実行されるパスの数です。再同期処理の完了に必要なパスの数は、再同期中に実行される書き込みの量に従って増加します。 再同期中はソースボリュームへの書き込みが許可されているので、大量の書き込みにより再同期処理の完了に要する時間が長くなります。
Resync Total Blocks(再同期ブロック総数)
デフォルト値: 0
範囲: 0 ~ MAX_ULONG
この値は、ミラーボリュームの再同期に対して使用された 64k ブロックの数を表します。この値は、ボリュームのファイルシステムを 64k で除算した商とほぼ等しくなります。ファイルシステムのサイズはWindows のディスクの管理プログラムで表示されるディスクパーティションのサイズより小さいことに注意してください。ファイルシステムのサイズを確認するには、CHKDSK X: (X はドライブレター) を実行してください。
Resync Phase(再同期フェーズ)
デフォルト値: 0
範囲: 0 ~ 3
この値は非推奨であり、現在使用されていません。
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