以下は最も一般的なストレージに関するソリューションです。
ミラー作成時にターゲットドライブが見えません。
ミラー作成時にターゲットボリュームが有効にならない。
事象:
ターゲットノードのボリュームがフォーマットされ、ボリュームレターがアサインされオンラインになりました。ソース側でミラーを作成する際、新しくアサインされたボリューム/ドライブレターがドロップダウンボックスに表示されません。
推奨される解決方法:
管理ツールのサービスに移動し、 “SIOS DataKeeper” サービスを再起動してください。
または
コマンドラインから以下を入力してください。:
net stop “SIOS DataKeeper” Service
続いて
net start “SIOS DataKeeper” Service
ミラーを再作成し、ソースノードで起動するとドロップダウンボックス経由で、新しく作成したターゲットボリュームが表示されるようになります。
新規ミラー作成時の Status = 33
事象:
DataKeeper GUI もしくは emcmd . createmirror コマンドを使用して新しくミラーを作成する際に、Status = 33 のメッセージが表示される。
想定される原因: ページファイルがターゲットボリュームに配置されています。 DataKeeper volumes にページファイルを配置しないでください。
解決方法:
ページファイルを置き換えます。
ページファイルの再配置について:
ディスク管理ツール
ページファイルは非表示のシステムファイルのため、フォルダの属性を修正して見えるようにする必要があります。コントロールパネルからフォルダの表示設定に移動し「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択します。その結果、ボリュームが pagefile.sys を表示することが可能になります。
ファイルの再配置が必要である場合は、Control Panel\System and Security\System, Performance, Settings, Advanced, Virtual Memory/Change にアクセスし、 “Automatically manage paging file size for all drives”のチェックをはずします。新しいページファイルの場所のドライブ、Customize size を選択し、Set を選択してください。 注記: 再起動が必要です。
「すべてのドライブのページングファイルサイズを自動で管理する」を無効にする
DataKeeper 操作パネルでスイッチオーバー、ジョブの削除およびその他の操作ができません。
Windows Server フェールオーバークラスターロールから DataKeeper ストレージを削除する
シナリオ:
Windows Server フェールオーバークラスタリングから既存の DataKeeper リソース/ミラーを削除します。
- WSFCの既存の役割(ファイル共有、SAP、Oracle、SQLなど)に影響を与えません。
- deletelocalmirroronly や cleanupmirror などの様々な emcmd コマンドを実行する必要がありません。
削除するには:
フェイルオーバークラスターマネジャーで以下を行ってください。
- [Roles] パネルから、 [Storage] と関連する DataKeeper Volume を選択します。
- 右クリックして、 [Remove from the role you’ve created] を選択し、 [Yes] を選択します。
- WFSC から、 Storage\Disk を選択します。
- DataKeeper ボリュームが /Assigned To、Available Storage としてリストされます。
- [Remove] を選択し、次に [Yes] を選択します。
- DataKeeper ボリュームが /Assigned To、Available Storage としてリストされます。
DataKeeper ストレージは、クラスター/WSFC のリソースではなくなりました。
前述の作業が DataKeeper UI の操作パネルでで完了しました。
- [Delete Job] を選択します。
- 「Are you sure you want to delete the ‘Volume (drive)’ and its mirror?」というメッセージが表示されたら、 [Yes] を選択します。
- 複数のミラー/ターゲットがある場合、 [Delete Mirror] を選択するとジョブも削除されます。
Windows Server フェールオーバークラスターロールから DataKeeper ストレージを削除する
ディスクサイズを拡張 (変更)するには
ディスクの管理に表示されるボリュームのサイズが正しく反映されない
事象:
ディスクサイズを変更したが、ディスクの管理で正しいサイズが表示されない。
以下の手順によりミラーボリュームが拡張されます。
- ミラーの一時停止およびロックの解除
- ディスクの管理でソースおよびターゲットに対するボリュームを拡張
- 全ミラーの再開 / ロック
ディスクの管理でOSが拡張されたサイズを表示しなかった。
解決方法:
DISKPART で ボリュームを選択した後、拡張する必要があります。
操作完了後、ディスクの管理が正しい値を反映するようになります。
DISKPART を使用してボリュームを拡張すると、 DISKPART でファイルシステムを拡張する必要があります。(ディスクの管理はボリュームとファイルシステムを拡張しますが、 DISKPART は、ボリュームの拡張のみ行います。)下記は、 DISKPART でボリュームを拡張した後に DISKPART でファイルシステムを拡張するコマンドです。:
select file system=D
extend filesystem
必要に応じて以下のコマンドを実行します。:
emcmd . updatevolumeinfo <ボリュームレター>
このコマンドによりDataKeeper が正しいボリュームサイズを認識するようになります。
サイズ変更に関するトラブルシューティング
ソースおよび/もしくはターゲットのサイズ変更を実施しました。(AWS、Azure、VMware、Hyper-V、その他のホスト/ベアメタル・プラットフォームなど)のリサイジングを適切に実施。)しかしディスクの管理では、Microsoftの既知の問題により、これらの変更が反映されません。
ソースおよびターゲットのサイズが同じ、もしくはターゲットサイズのほうが大きいことを確認するため、以下を実施してください。:
emcmd . getvolumeinfo コマンドを使用します。:C:\Program Files (x86)\SIOS\DataKeeper>emcmd Sourceservername getvolumeinfo e 1
—————————————————————- LEVEL 1 INFO —-
Volume Root = E:
Last Modified = Sun Jan 10 23:21:40 2021
Mirror Role = SOURCE
Label = SQL Data
FileSystem = NTFS
Total Space = 4291817472
Num Targets = 1
Attributes : 0h
他のボリュームの属性を排除/フィルタリングし、ソースのみに反映させています。:
C:\Program Files (x86)\SIOS\DataKeeper>emcmd Sourceservername getvolumeinfo e 1 |findstr Total
Total Space = 4291817472
ターゲットのフィルター:
C:\Program Files (x86)\SIOS\DataKeeper>emcmd Targetservername getvolumeinfo e 1 |findstr Total
Total Space = 4291817472
前述のように、Total Space/Total Capacityの表示があります。
ターゲットがロックされている場合、アクセス拒否もしくは使用不可となり次のような出力となります。:
Total Space = N/A
注記: 現在調査中ですが、ロックされている際に Total Space が Total Spaceの値を表示する場合もあります。
- 代替手段として管理者権限のコマンドプロンプトで以下を実行します。:
emcmd . updatevolumeinfo (ドライブレター)
このコマンドで SIOS DataKeeper サービスが正しいミラー状態をドライバーに確認することができます。このコマンドは DataKeeper GUI が正しくない情報を表示したり、情報が更新されていない場合に役立ちます。ディスクの管理の UI を更新する際にも役立ちます。
- ディスクの管理でソース/ターゲットの Total Capacity を確認する方法もあります。
- ドライブを選択し、プロパティを選択します。 Capacity(容量) は、Total Capacity と同等になり emcmd . getvolumeinfo の出力からも確認することができます。
サイズ変更後、前述の手順を実行しても正しいサイズが表示されない場合は、以下のいずれかを実行してください。:
- ディスクの管理で該当になっているディスク をオフラインにし、(例: Disk 1, Disk 2)その後オンラインにします。この操作により正しいサイズを反映させるためパーティションテーブルが更新されます。ソース側でこの操作を実行した場合は、オフラインディスクにはアクセスできなくなるため、その他の利用者に対して通知することを推奨します。ターゲットボリューム側でこれらの操作を実施することに影響はありません。
- ターゲット側の再起動はディスクやサイズ変更のリフレッシュのため推奨される対応となります。
- DISKPART を使用してサイズ変更が正確に伝わっていることを確認します。
コマンドプロンプトから管理者権限で以下を実行します。:
DISKPART を入力します。
DISKPART> list volume
DISKPART> select volume # (#は対象となるボリュームの番号で、リストボリュームで確認できます。)
DISKPART> extend filesystem
ファイルシステムのサイズが新しいパーティションサイズと一致します。
Exit を入力し、DISKPART を終了してコマンドプロンプトに戻ります。
操作が完了したら DataKeeper UI で 全ミラーの再開 / ロック をクリックします。
Raw Volume
事象:
- ミラーは作成可能
- ミラーが作成され、emcmd . unlockvolume コマンドを実行すると、対象のボリュームがディスクの管理で RAW 状態になる。
解決方法:
- 物理セクターあたりのバイト数がソースおよびターゲットの両ボリュームで同一であることを確認してください。
下記は fsutil fsinfo ntfsinfo {ドライブレター} コマンドで、Eボリュームに対して出力された一例です。:
C:\Windows\System32>fsutil fsinfo ntfsinfo e:
NTFS Volume Serial Number : 0×26ace2a1ace26aaf
NTFS Version : 3.1
LFS Version : 2.0
Number Sectors : 0×00000000009fe7ff
Total Clusters : 0×000000000013fcff
Free Clusters : 0×00000000000dc0b3
Total Reserved : 0×0000000000000400
Bytes Per Sector : 512
Bytes Per Physical Sector : 512
Bytes Per Cluster : 4096
Bytes Per FileRecord Segment : 1024
Clusters Per FileRecord Segment : 0
Mft Valid Data Length : 0×0000000000040000
Mft Start Lcn : 0×0000000000040000
Mft2 Start Lcn : 0×0000000000000002
Mft Zone Start : 0×0000000000040040
Mft Zone End : 0×000000000004c840
Max Device Trim Extent Count : 4096
Max Device Trim Byte Count : 0xffffffff
Max Volume Trim Extent Count : 62
Max Volume Trim Byte Count : 0×40000000
Resource Manager Identifier : 5E5AB85D-6A6A-11E8-A950-00155D667911
パーティションタイプを MBR から GPT に変更するには
注記: MBR は 2 TB の制限があります。
既存の MBR ボリュームを GPT に移行する方法
1×1構成の場合における手順は、以下の通りです。この例では、EとFのボリュームになります。:
- サーバーAで、2つのミラーを新規作成します。1つは、ボリューム E から新しいボリューム(例えば、ボリューム X)へのミラー、もう1つは、ボリューム F から新しいボリューム(例えば、ボリューム Y)とします。
- ディスクからディスク を参照してください。
両方のミラーが完全に同期したら、ミラーの削除に進みます。(ディスクからディスクへのレプリケーションに使用されているボリュームは、他のシステムにレプリケーションするように設定することができないため。)
ミラーを削除するには以下を実施します。:
- 削除したいミラーを含むジョブを選択します。
- ミラーの上で右クリックし、 [ミラー削除] を選択するか、 操作ペインから [ミラー削除] を選択します。
- はい を選択してミラーを削除します。
- ミラーが削除され、関連するジョブから取り除かれます。
- ミラーが削除されたら、別の2つのミラーを作成します。今回はサーバー A からサーバー B です。
- B 側の新しいボリュームが A 側のボリュームと同じボリュームレターを使用していることを確認してください。 (例:ボリューム X と Y。) またドキュメントに記載されているその他の考慮事項も確認してください。
または
1×1×1の構成で、MBRボリュームを使った既存のミラーをGPTボリュームに移行します:
- DataKeeper でボリューム E に対して“全ミラーの一時停止 / ロック解除”を実行します。
- ターゲット側で、サーバー B およびサーバー C に対して ディスクの管理で、ボリュームの削除を行います。
- ターゲット側で、サーバー B およびサーバー C に対して ディスクの管理で、GPT パーティションを作成します。
- サイズの確認ができたら “全ミラーの再開 / ロック” を選択します。
- DataKeeper UI でミラーが再起動の状態になります。
サーバー B およびサーバー C でミラーの完全再同期が完了すると、フェールオーバークラスタリングが役割/リソースを移動させます。
この時点でサーバー B およびサーバー C は、ソースになり前述の手順を使用してサーバー A のボリューム E を MBR から GPT に変更できます。
DataKeeper は GPT (GUID Partition Table) パーティションをサポートしますか。
はい。DataKeeper は GPT (GUID Partition Table) パーティションをサポートします
以下のパーティションスキームを介してミラーリングを実行します。
- MBR から GPT
- GPT から GPT
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