イントロダクション
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)にビジネスクリティカルなアプリケーションを導入する場合、最適な稼働時間と信頼性を実現するために、OCIが提供する可用性SLA (サービス レベル契約) を理解して活用することが重要です。OCIのSLAは、選択した導入戦略によって異なります。
可用性ドメイン全体にわたるデプロイメント: OCIでは、同じOCIリージョン内の異なる可用性ドメインに2つ以上の仮想マシン (VM) をデプロイする場合、99.99%の可用性SLAが提供されます。
障害ドメイン全体にわたる展開: 障害ドメイン全体にVMを展開する場合、OCIは99.95%の可用性SLAを提供します。すべてのOCIリージョンに複数の可用性ドメインがあるわけではないため、一部のリージョンでは、障害ドメイン全体に展開することが唯一のオプションになることに注意してください。
単一のVM展開 単一のVMを含む展開の場合、SLAは99.9%になります。
このフレームワークは、OCIがVMのデプロイ方法に基づいて一定レベルの外部接続を保証することを意味します。
SLAはVM自体の可用性を対象としており、VM上で実行されているアプリケーションやサービスは対象としていないことに留意してください。アプリケーションの可用性を確保するには、アプリケーションの監視、復旧計画、データレプリケーション、トランザクション レプリケーション (SQL Server などのデータベースの場合) などの追加対策が必要です。アプリケーションの可用性を効果的に管理するための戦略には、負荷分散、クラスタリング、データレプリケーションなどが含まれる場合があります。
OCIで99.99%の可用性SLAの基準を満たすには、複数の可用性ドメインにVMを展開することが不可欠です。この記事では、可用性ドメインにまたがるSQL Serverをサポートし、重要なビジネスアプリケーションの稼働時間と信頼性を最大限に高めるためのOCIインフラストラクチャの設計について説明します。
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