ミラーのスイッチオーバ機能では、ジョブ内のすべてのミラーまたはジョブ内のミラーのうち 1 つだけをスイッチオーバすることが可能です。「ミラー」は、標準的な単一ターゲットのレプリケーションや、複雑なジオメトリ、例えば複数ターゲットのレプリケーションや共有のノードのソースやターゲットなどを含んでいます。これらの複雑なミラー構成およびジオメトリは、実際は単一のユニットとして動作するミラーの集まりとして実装されています。  

注記: ミラーは、現在のターゲットシステムにスイッチオーバする前には、 ミラーリング の状態である必要があります。複数のターゲットが存在している構成や共有のソース / ターゲットが存在する構成におけるスイッチオーバ時の要件については、以下の スイッチオーバ時の要件 をご参照ください。ミラーの状態を表示するには、DataKeeper GUI を使用してください。WSFC GUI では、DataKeeper GUI のような詳細な情報は提供されず、ミラーがミラーリング状態ではない場合でもリソースがオンライン (緑色) として表示されます。

  1. 左側のパネルのジョブを選択します。
  1. そのジョブの上で右クリックし、 [ミラーのスイッチオーバ] を選択します。
  1. ダイアログが表示され、選択したジョブまたはミラーにおいてどのノード / ホストをミラーのソースにするかを指定することになります。  
     
    複雑なミラーの場合は、現在のミラーソースの共有グループまたは現在ミラーリング状態の有効なターゲットのうちの 1 つ、のどちらかを選択することが有効です。有効なターゲット側の共有ピアーまたは現在ミラーリング状態ではないターゲットを選択すると、エラーにより現在のミラーの状態のままになり、設定は変更されません。
     
  2. 砂時計のアイコンが左側のパネル上に表示されます。
  1. [概要] パネルでミラーの状態を確認することでスイッチオーバが完了したかどうかを確認することができます。

注記: スイッチオーバ オプションがグレイアウト (有効ではない) されている場合は、ボリュームがクラスタの保護下にあることを意味します。(Microsoft クラスタもしくは SIOS Protection Suite クラスタ)。

スイッチオーバ時の要件

設定の種類
設定例
スイッチオーバ操作
スイッチオーバ時の要件
単一ターゲット A → B Bへスイッチオーバ ミラーがミラーリング状態の場合のみ可能です。
複数ターゲット A → B (ミラーリング)
 
A → C (一時停止)
 
Bへスイッチオーバ A → B へのミラーがミラーリングの状態なので可能です。
Cへスイッチオーバ 不可能
共有ソース / ターゲット *S1、S2、S3 → *T1、T2
 
(S1 は現在のソース)
 
(T1 は現在のターゲット)
 
共有ソースへスイッチオーバ (S2 または S3) 常時可能
現在のターゲットにスイッチオーバ (T1) ミラーがミラーリング状態の場合のみ可能です。
共有ターゲットにスイッチオーバ (T2) 不可能 - スイッチオーバが失敗します。

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