ビットマップの設定
DataKeeper のデフォルトのビットマップの場所 ( (%ExtMirrBase%\Bitmaps) ) が高速ストレージ上にない場合は、ビットマップアクセスの I/O ボトルネックを解消するためにビットマップを高速ストレージデバイスに移動する必要があります。このために、ビットマップファイルを配置する高速ストレージドライブに小さいディスクパーティションを割り当ててください。ビットマップを配置する場所にフォルダを作成し、次にこの場所にビットマップ (インテントログ) を再配置 してください。
ディスクパーティションのサイズ
ディスクパーティションのサイズは、システムに存在する各ミラーのすべてのビットマップファイル格納できるだけの十分な大きさである必要があります。DataKeeper ビットマップの各ビットはボリューム上の 64 KB の領域を表すので、ビットマップファイルのサイズを決定するには、以下の式を使用してください。
<volume size in bytes> / 65536 / 8
例:
765 GB のボリュームの場合、765 GB をバイトに換算します。
765 * 1,073,741,824 = 821,412,495,360 バイト
この結果を 64K (65,536 バイト) で除算すると、ブロック数/バイト数が得られます。
821,412,495,360 / 65,536 = 12,533,760 ブロック/バイト
このブロック数/バイト数を 8 で除算すると、ビットマップファイルのサイズ (単位: バイト) が得られます。
12,533,760 / 8 = 1,566,720
したがって、765 GB のボリュームのビットマップファイルには、1,566,720 バイト、つまり約 1.5 MB が必要です。
簡略化した概算では、ディスク容量 1 GB あたり 2 KB のビットマップファイル容量が必要です。
すべてのミラーターゲット用の容量を忘れずに確保してください (マルチターゲットシステムでは、各ターゲットにビットマップファイルが必要です)。また、ミラーリングされるすべてのボリューム用の容量も確保してください。
管理されていないシャットダウン処理の問題
電力喪失やその他の状況により管理されていないシャットダウンが発生すると、再起動時に整合性チェックが強制的に実行されます。このチェックには数分以上かかることがあり、一部のベンダーのドライブが再接続されず、ミラーが未解決になることがあります。ドライブが再接続しない場合は、デバイスの管理者コンソールを使用してドライブを再接続するか、システムを再起動して、チェックが実行されていることを確認してください。詳細については、ユーザーガイドまたはお使いのデバイスのベンダーガイドを参照してください。
そのほかの推奨および提案
- ネットワークインターフェース構成の設定をチェックしてください。インターフェース上の受信バッファと送信バッファを増加すると、多くの場合レプリケーションのパフォーマンスが向上します。パフォーマンスに影響を与える可能性のある、その他の設定として以下のものがあります。フロー制御、ジャンボフレーム、および TCP オフロード。場合によっては、フロー制御と TCP オフロードを無効にするとレプリケーションのパフォーマンスが向上することがあります。大規模イーサーネット環境ではスループットが向上します。
- バス上の NIC の場所 (NIC が物理的に取り付けられているスロット) を確認してください。これもまたスピードに影響を与えることがあります。
- インターネット上にある無償提供の I/O サブシステム測定/特性分析ツール Iometer を使用して、ネットワークする-プットをテストしてください。Iometer はクライアント/サーバ構成で設定可能で、ネットワークスループットを直接テストできます。別の方法では、複製したIP アドレスを使用してファイル共有を設定し、大量のデータをそこにコピーして、 Perfmon (Network Interface / Bytes Sent Per Second)、またはタスクマネージャの [ネットワーク] タブを使用してネットワークスループットを監視してください。
- ネットワークアダプタに最新のドライバおよびファームウェアを使用しているかを確認してください。
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