SIOS DataKeeper Cluster Edition

リリースノート

バージョン 8.8.0

(Version 8 Update 8 )

リリース日:2021/7/6

重要!!

本製品をインストールまたは使用する前に、必ずこのドキュメントをお読みください!
このドキュメントには、インストール時とその前後に留意すべき重要な項目に関する情報が記載されています。

 

はじめに

SIOS DataKeeper Cluster Edition は最適化されたホストベースのレプリケーションソリューションとして Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、および Windows Server 2008 R2/2008 R2 SP1 Failover Clustering とシームレスに連携します。Windows Server Failover Clustering の機能である、サブネットを経由したフェイルオーバや調整可能ハートビートパラメータにより、管理者が地理的に分散したクラスタを管理するのが容易になります。SIOS DataKeeper は、両方のバージョンの Windows Clustering を拡張するデータレプリケーション機能により、共有されないディスクの高可用性構成をサポートします。

SIOS DataKeeper Cluster Edition をインストールすると、DataKeeper ボリュームと呼ばれる新しいストレージクラスリソースタイプを使用できるようになります。この新しい SIOS DataKeeper ボリュームリソースを従来の物理ディスクの共有ストレージリソースの代わりに使用することで、マルチサイトクラスタとも呼ばれる地理的に分散したクラスタが可能になります。

 

SIOS DataKeeper Cluster Edition v8 の新機能

機能
説明
本バージョンの新機能
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.7.2 の新機能
vSphere 7.0 VMware vSphere 7.0 をサポートします。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.7.1 の新機能
Azure Stack DataKeeper Cluster Edition は Windows 2019 上の Azure Stack をサポートします。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.7 の新機能
Windows 2019 のサポート Secure Boot が有効になっている Windows 2019 をサポートするようになりました
AWS Nitro システム DataKeeper は、AWS Nitro システムをサポートするようになりました。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.6.4 の新機能
Windows 2019 のサポート DataKeeper は Windows 2019 をサポートします (v8.6.4 のみの制限事項)
書き込みキューが上限に達したときに書き込みを遅らせます チューニング可能な BlockWritesOnLimitReached を導入しました。これは、ミラーのキューが HighWater または ByteLimit に達した場合にミラーを一時停止して再同期状態にするのではなく、書き込みを遅らせるようにします。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.6.3 の新機能
Queue Current Age (キューの現在の待ち時間)の追加 このパフォーマンスモニタのカウンタ値は書き込みキュー内の最も古い書き込み要求の経過時間です。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.6.2 の新機能
SIOS iQとの統合 SIOS iQ にイベントを配信する DataKeeper Signal パッケージを追加しました。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.6.1 の新機能
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.6 の新機能
チューニング可能な書き込みキューのバイト制限 ユーザーは、WriteQueueByteLimitMB のレジストリ値を変更することにより、ミラーの書き込みキューに割り当て可能な最大バイト数を指定できます。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.5.1 の新機能
Windows 2016 のサポート DataKeeper は Windows 2016をサポートします。
VSS プロバイダー デフォルトでは SIOS VSS プロバイダーは無効になっています。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.5 の新機能
CHANGEMIRRORTYPE この EMCMD コマンドを使用して、DataKeeper ジョブの一部であるミラーのミラータイプを変更します。
ビットマップブロックサイズを変更可能 ユーザーは、BitmapBytesPerBlock レジストリの値を変更して、DataKeeper インテントログ(ビットマップ)のエントリーの実効サイズを変更できます。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.4 の新機能
DataKeeper Volume Resource Health Check DataKeeperボリュームリソースヘルスチェックが、元のボリュームへの到達可否を決定するようになりました。
ターゲットビットマップファイル ターゲットの書き込みがビットマップファイルで追跡されるようになりました。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.3 の新機能
DataKeeper の通知アイコン DataKeeper の通知アイコンは、Windows の通知トレイで DataKeeper ミラーのサマリを表示します。また、DataKeeper ミラー管理のショートカットとして、使用可能です。
mirrorcleanup.cmd このコマンドは、ローカルシステム上のみで、選択されたボリュームの残りすべてのミラーを削除します。SIOS サポートによって推奨された場合のみ実行してください。
Powershell cmdlet サポート ジョブの作成、ミラーの作成、ジョブの削除、ミラーの削除、または DataKeeper (New-DataKeeperMirror、 New-DataKeeperJob、Remove-DataKeeperMirror、Remove-DataKeeperJob, Add-DataKeeperJobPair, Get-DataKeeperVolumeInfo) で使用されるボリュームについての情報を取得するのに Powershell cmdlet が使用可能になりました。
DKHEALTHCHECK ステータスと問題の識別ツールをサポートしました。基本のミラーステータスと問題検知のためのコマンドラインインターフェースを提供します。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン8.2.1の新機能
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン8.2の新機能
DataKeeper 非ミラーリングボリューム・クラスタリソース DataKeeper 非ミラーリングボリューム・クラスタリソースでは、ユーザーは、フェイルオーバークラスタのローカルボリュームをミラーの一部とすることなく使用することができます。本機能の一般的な使用例としては、既存のハードウェア上で OS のローリング・クラスタ・アップグレードを実現したり、tempdb を SQL 2008 R2 クラスタ、および、より古いバージョンのローカルストレージに移動させることも可能です。
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.1 の新機能
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.0.1 の新機能
全体的なメンテナンス バグ修正
バージョン 8.0 の新機能
クラスタ外ノードへのレプリケーション DataKeeper はフェイルオーバークラスタの外側にレプリケーションターゲットを置くことができます。
オペレーティングシステムサポート DataKeeper は Windows 2008R2 以降の 64 ビットオペレーティングシステムのみをサポートします。以前のバージョンの Windows または 32 ビットシステム上で実行するには、DataKeeper v7 を使用してください。
Windows 2012 R2 サポート DataKeeper Windows 2012 R2 をサポートします。
全体的なメンテナンス バグ修正

 

バグの修正

以下に、最新のバグの修正および機能強化のリストを示します。

説明
PW-2284 emcmd . createjob が適切に共有ボリューム構成フラグを設定できるようになりました。
PW-2886 ビットマップボリュームの欠落や不正な初期化をユーザーに警告し、処理するようになりました。
PW-3241 EMTrayが完全に終了しない問題を修正しました。
PW-3360 ミラーリングされていないボリュームでも、リソース作成ができるように修正しました。
PW-3412 完全再同期を引き起こすイベントID 264のデバッグに役立つ情報をログに追加しました。
PW-3455 スナップショット取得時にサーバがクラッシュする問題を修正しました。
PW-3787 スイッチオーバー後に予期せず完全再同期する問題を修正しました。

 

Hot Fixes と Add-on サポートパッケージ

パッチの提供に関しては、SIOS テクニカルサポートにお問い合わせください。また、パッチに添付されている Readme ファイルは英語版のみの提供です。

Hotfix/Add-on サポートパッケージ
バグの説明
パッチの説明
DKV8.7.2-PW-4516/ ターゲットの 1 つが再同期している間にマルチターゲット ミラーが切り替えられた場合、バグチェックが発生する可能性がありました。 このパッチは、新しい DataKeeper ドライバー (ExtMirr.sys) で構成されています。 このドライバーのバージョンは 8.7.2 です。 したがって、このパッチはバージョン 8.7.1 をすでに実行しているシステムにインストールする必要があります。

製品要件

製品
オペレーティングシステム
追加ソフトウェア
サーバコンポーネント DKCE サポートマトリックス を参照 Hotfix - KB 951308

https://support.microsoft.com/en-us/help/951308

Hyper-V リソースを保護する場合 Hotfix KB 958065
https://support.microsoft.com/en-us/help/958065

注記: これらの Hotfix は、Windows Server 2008 R2/2008 R2 SP1 には必要ありません。

VM がフェイルオーバークラスターに配置された後に NIC を仮想マシンに追加できるようにする修正については、Microsoft にお問い合わせください(詳細は「Hyper-V ホストクラスタエラー 」を参照)。

ユーザインターフェース DKCE サポートマトリックス を参照 MMC 3.0 - こちらからダウンロードしてください。
https://download.cnet.com/Microsoft-Management-Console-3-0-for-Windows-XP-KB907265/3000-2206_4-10741230.html

注記 : クラスタ内のすべてのサーバで同一バージョンのWindowsと同一バージョンのDataKeeperを実行してください。

SIOS DataKeeper Cluster Edition をインストールして設定する前に、以下の設定を確認してください。

  • 重要: DataKeeper を実行するすべてのサーバでローカル管理者権限を持ったドメインアカウントを使用することを推奨します。ローカルアカウントを使用している場合、ユーザ名およびパスワードは DataKeeper を実行するすべてのサーバで一致しなければなりません。これはすべてのエディションおよびすべてのプラットフォームに該当します。
  • ファイル共有監視を設定してクォーラムモードマジョリティノードを変更するなど、Microsoftのベストプラクティスに従ってください。
  • DataKeeperのフェイルオーバクラスタ登録は、各クラスタノードで起こる以下のイベントの60秒後に自動的に行われます。
    • DataKeeper Cluster Editionのライセンスを、各クラスタノードにインストール。
    • Windowsサーバのフェイルオーバクラスタ機能を、各サーバにインストール。
    • Windowsサーバのクラスタ設定を作成。

 

DataKeeperのシステム要件

メモリ - ミラーまたはジョブが構成されていないこと。

ベースラインメモリ使用量:

Emtray.exe = 7,560 KB
Extmirrsvc.exe = 2,504 KB
Mmc.exe = 56,944 KB
Poolmon.exe(EmDB & EmMi) = 102.704 KB
Extmirr.sys = 367 KB

プロセッサ要件 - Windowsプロセッサ要件 を参照してください。

合計 = 167,277.7KB または 167.28 MB

インストールに必要なディスク容量

667 MB

 

ローカルセキュリティポリシー の要件

Windows サーバがドメイン内にない場合で、DataKeeper サービスをローカルシステムアカウントとして実行する場合、ローカルセキュリティポリシー設定 [ネットワークアクセス: Everyone アクセス許可を匿名ユーザーに適用する] を有効にする必要があります。

 

既知の問題

Windows 2016

SCVMM 2012

  • SCVMM 2012 で DataKeeper を使用する場合は、SCVMM 2012 SP1 を使用する必要があります。

Windows Server 2012

Windows Server 2012 に関連する問題および強化については、以下のトピックを参照してください。

Windows 2008 R2

SIOS DataKeeper は、SHA-256証明書で署名されたカーネルモードドライバー (ExtMirr.sys) を含んでいます。Microsoft hotfixでアップデートしていないWindows 2008 R2 システム上にインストールする場合は、そのドライバーで起動できない場合があります。 Microsoft からの詳細については こちらの記事 を参照してください。特にWindows 2008 R2 SP1 が適用対象になっているイベントについてはそちらをご確認ください。

DataKeeper を v8.6.2 以降からアップデートする場合は本事象の対象外となります。v8.6.2 より古いバージョンからアップデートをする場合は、実施前にOSがSHA-265ドライバー証明書をサポートしていることを確認してください。

また、DataKeeper Cluster Edition テクニカルドキュメンテーションの「既知の問題と回避策 」セクションと「制限事項 」セクションも参照してください。

DataKeeper Cluster Edition クイックスタートガイド

SIOS DataKeeper Cluster Edition を利用するにあたって、DataKeeper Cluster Edition クイックスタートガイド を参照してください。

フィードバック

お役に立ちましたか?

はい いいえ
お役に立ちましたか
理由をお聞かせください
フィードバックありがとうございました

このトピックへフィードバック

送信