本ドキュメントでは、Azure Global Load Balancer(リージョン間ロードバランサー)シナリオ におけるロードバランサー構成の作成手順について説明します。具体的には、パブリックロードバランサーを作成し、その後リージョン間ロードバランサーを構成する手順を解説します。HAクラスターで保護するアプリケーションの例として、Apache(ポート番号80)を取り上げています。使用しているリージョンやパラメータ等の設定値は参考例であり、実際の環境に応じて変更する必要があります。この構成に特有のリソース作成方法はないため、リソースの作成方法には触れていません。リソース作成方法は、各ARKのリソース作成手順を参照してください。Azureサービスは継続的にアップデートされるため、手順や画面構成が変更される可能性があります。作業を進める際は、Azureの公式ドキュメントや関連情報を確認してください。
パブリックロードバランサーを作成する
Japan Eastリージョンのパブリックロードバランサー作成
- Azureポータルで[ロードバランサー]に移動してロードバランサーを作成します。以下のパラメーターでパブリックロードバランサーを作成します。
項目 |
値 |
リソースグループ |
LKTestGroup |
名前 |
LKLoadBalancer-JE |
リージョン |
Japan East |
SKU |
Standard |
種類 |
パブリック |
レベル |
地域 |
- [フロントエンドIPアドレス構成]の設定をします。以下のパラメーターで設定します。
項目 |
値 |
地域 |
Japan East |
名前 |
LKLoadBalancerFrontEnd-JE |
IPバージョン |
IPv4 |
IPの種類 |
IPアドレス |
パブリックIPアドレス |
LKLoadBalancerPublicIP-JE |
可用性ゾーン |
1 |
Gateway Load Balancer |
なし |
- [バックエンドプールの追加]の設定をします。以下のパラメーターで設定します。
項目 |
値 |
仮想マシン |
lkserver01 |
名前 |
LKTestBackendPool-JE |
仮想ネットワーク |
Vnet1(LKTestGroup) |
バックエンドプールの構成 |
NIC |
- [インバウンド規則]の設定をします。以下のパラメーターで設定し、ロードバランサーの作成を完了します。
項目 |
値 |
名前 |
LKTestLoadBalancingRule-JE |
IPバージョン |
IPv4 |
フロントエンドIPアドレス |
LKTestLoadBalancerFrontEnd-JE |
バックエンドプール |
LKTestBackendPool-JE |
プロトコル |
TCP |
ポート |
80 |
バックエンドポート |
8080 |
正常性プローブ名 |
LKTestHealthProbe-JE |
プロトコル |
TCP |
ポート |
26001 |
サイクル間隔(秒) |
5 |
セッション永続化 |
なし |
アイドルアイムアウト(分) |
4 |
TCPリセットを有効にする |
なし |
フローティングIPを有効にする |
なし |
アウトバウンドの送信元ネットワーク アドレス変換 (SNAT) |
(推奨)アウトバウンド規則を使用して、バックエンドプールのメンバーがインターネットにアクセスできるようにします。 |
- ロードバランサーの作成が完了したら、以下のパラメーターで仮想マシンのネットワークセキュリティグループの設定をします。
項目 |
値 |
仮想マシン名 |
lkserver01 |
ソース |
Any |
ソースポート範囲 |
* |
宛先 |
Any |
サービス |
Custom |
宛先ポート範囲 |
8080 |
プロトコル |
TCP |
アクション |
許可 |
優先度 |
300 |
Southeast Asiaリージョンのパブリックロードバランサー作成
Japan Eastリージョンの手順1~5と同様の手順でロードバランサーを作成してください。以下のパラメーターを使用してください。
項目 |
値 |
リソースグループ |
LKTestGroup |
名前 |
LKLoadBalancer-SEA |
リージョン |
Southeast Asia |
SKU |
Standard |
種類 |
パブリック |
レベル |
地域 |
項目 |
値 |
地域 |
Southeast Asia |
名前 |
LKLoadBalancerFrontEnd-SEA |
IPバージョン |
IPv4 |
IPの種類 |
IPアドレス |
パブリックIPアドレス |
LKLoadBalancerPublicIP-SEA |
可用性ゾーン |
1 |
Gateway Load Balancer |
なし |
項目 |
値 |
名前 |
LKTestBackendPool-SEA |
バックエンドプールの構成 |
NIC |
仮想マシン |
lkserver02 |
項目 |
値 |
名前 |
LKTestLoadBalancingRule-SEA |
IPバージョン |
IPv4 |
フロントエンドIPアドレス |
LKTestLoadBalancerFrontEnd-SEA |
バックエンドプール |
LKTestBackendPool-SEA |
プロトコル |
TCP |
ポート |
80 |
バックエンドポート |
8080 |
正常性プローブ名 |
LKTestHealthProbe-SEA |
プロトコル |
TCP |
ポート |
26001 |
サイクル間隔(秒) |
5 |
セッション永続化 |
なし |
アイドルアイムアウト(分) |
4 |
TCPリセットを有効にする |
なし |
フローティングIPを有効にする |
なし |
アウトバウンドの送信元ネットワーク アドレス変換 (SNAT) |
(推奨)アウトバウンド規則を使用して、バックエンドプールのメンバーがインターネットにアクセスできるようにします。 |
項目 |
値 |
仮想マシン名 |
lkserver02 |
ソース |
Any |
ソースポート範囲 |
* |
宛先 |
Any |
サービス |
Custom |
宛先ポート範囲 |
8080 |
プロトコル |
TCP |
アクション |
許可 |
優先度 |
300 |
リージョン間ロードバランサーの設定
- Azureポータルで[ロードバランサー]に移動してロードバランサーを作成します。以下のパラメーターでリージョン間ロードバランサーを作成します。リージョン間ロードバランサはホームリージョンから選択する必要があります。
項目 |
値 |
リソースグループ |
LKTestGroup |
名前 |
LKTestLoadBalancer-EA |
リージョン |
East Asia |
SKU |
Standard |
種類 |
パブリック |
レベル |
グローバル |
- [フロントエンドIPアドレス構成]の設定をします。以下のパラメーターで設定します。
項目 |
値 |
名前 |
LKTestLoadBalancerFrontEnd-EA |
パブリックIPアドレス |
LKTestLoadBalancerPublicIP-EA |
- [バックエンドプールの追加]の設定をします。以下のパラメーターで設定します。
項目 |
値 |
名前 |
LKTestBackentPool-EA |
ロードバランサー |
LKLoadBalancer-JE |
フロントエンドIP構成 |
LKLoadBalancerFrontEnd-JE |
ロードバランサー |
LKLoadBalancer-SEA |
フロントエンドIP構成 |
LKLoadBalancerFrontEnd-SEA |
- [インバウンド規則]の設定をします。以下のパラメーターで設定し、ロードバランサーの作成を完了します。
項目 |
値 |
名前 |
LKTestLoadBalancingRule-EA |
IPバージョン |
IPv4 |
フロントエンドIPアドレス |
LKTestLoadBalancerFrontEnd-EA |
バックエンドプール |
LKTestBackentPool-EA |
プロトコル |
TCP |
自分のポートを知っています |
なし |
ポート |
80 |
セッション永続化 |
なし |
フローティングIPを有効にする |
あり |
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