changemirrorendpointsコマンドを実行する前に行う必要のあるアクション

  1. ボリュームの ジョブ情報を表示 します。
  2. コマンドラインからEMCMDコマンドを使用して ミラーを一時停止 します。
    emcmd . pausemirror <drive>
  3. システムの IP アドレスを変更 します (必要な場合)。

注記: 必要な DataKeeperポート は、Windowsファイアウォール、AWSセキュリティグループ、またはその他のステートフルパケットインスペクションデバイスを介して利用できます。
DataKeeperに必要なポートについては、 こちら をご覧ください。

  1. EMCMD CHANGEMIRRORENDPOINTS を実行 して、新しい IP アドレスに変更します。

ソースのみIPアドレスを変更する

ターゲットのみIPアドレスを変更する

ソースとターゲットのIPアドレスを変更する

  1. EMCMD . CONTINUEMIRROR <drive> を実行 してミラーリングを再開します。

CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンド

  • このコマンドは、指定ボリュームの DataKeeper ジョブの一部であるシステム内のレプリケーションに使用する IP アドレスを変更します。

    emcmd <NEW source IP> CHANGEMIRRORENDPOINTS <volume letter> <ORIGINAL target IP> <NEW source IP> <NEW target IP>

  • ソースのみ の IP アドレスを変更する場合の記述形式は下記の通りです。

    emcmd <NEW source IP> CHANGEMIRRORENDPOINTS <volume letter> <ORIGINAL target IP> <NEW source IP> <ORIGINAL target IP>

  • ターゲットのみ の IP アドレスを変更する場合の記述形式は下記の通りです。

    emcmd <ORIGINAL source IP> CHANGEMIRRORENDPOINTS <volume letter> <ORIGINAL target IP> <ORIGINAL source IP> <NEW target IP>

以下の例を参照してください。

設定 」セクションの 「WAN に関する考慮事項 」および「LAN/WAN 間のデータの初期同期 」を参照してください。

<system name> ミラーに使用できる新しいソース IP アドレスがあるシステムです。
<volume letter> 変更するミラーのドライブレターです。
<original target IP> ターゲットシステムの以前の IP アドレスです。
<new source IP> ソースシステムの新しい IP アドレスです。
<new target IP> ターゲットシステムの新しい IP アドレスです。

注記:

  • ジョブには複数のボリュームおよび複数のミラーが含まれる場合があります。CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンドを使用するたびに、1 つのミラーのエンドポイントが変更されます。1×1 ミラー (1 つのソース、1 つのターゲット) の場合、コマンドを 1 回実行する必要があります。 2×1 ミラー (1 つのターゲットノードで共有ボリュームを持つノード 2 つ) または 1×1×1 (1 つのソース、2 つのターゲットノード) の場合、必要なミラーエンドポイントを変更するには、コマンドを 2 回実行する必要があります。
  • エンドポイントを変更する既存のミラーが現在アクティブなミラーである場合は、エンドポイントを変更する前に、一時停止中断 、または 再同期 (ペンディング) の状態にする必要があります。

変更前にボリュームの ジョブ情報 を表示すると参考になります。
例: emcmd . getJobInfoForVol D

エンドポイントを変更する間、DataKeeper GUI[ジョブ] アイコンが赤くなる場合がありますが、ContinueMirror コマンドを実行すると緑に戻ります。
以下の例では、172.17.103 サブネットから 192.168.1 サブネットにミラーを移動します。基本的な操作は以下の通りです。

  1. ボリュームの ジョブ情報を表示 します。
  2. コマンドラインからEMCMDコマンドを使用して ミラーを一時停止 します。
  3. システム上で IP アドレスを変更 します。 (必要な場合。)
  1. EMCMD CHANGEMIRRORENDPOINTS を実行して新しい IP アドレスに変更します。

  2. EMCMD CONTINUEMIRROR を実行して、ミラーを再開します。ミラーが再開される前にソースシステムが再起動されると、ミラー対象のボリューム上で完全再同期が発生します。

1×1 ミラーの CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンドの例

1×1 ミラー (ソースとターゲットのみ) の場合、コマンドを 1 回実行する必要があります。

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol D

ID = caa97f9f-ac6a-4b56-8f25-20db9e2808a8

Name = Mirr Vol D

Description = Mirror Volume D

MirrorEndPoints = SYS3.MYDOM.LOCAL;D;172.17.103.223;SYS1.MYDOM.LOCAL;E;172.17.103.221;A

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL PauseMirror D

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ChangeMirrorEndPoints D 172.17.103.223 192.168.1.221 192.168.1.223

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol D

MirrorEndPoints = SYS3.MYDOM.LOCAL;D;192.168.1.223;SYS1.MYDOM.LOCAL;D;192.168.1.221;A

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ContinueMirror D

2×1 ミラーの CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンドの例

共有ソースボリュームとターゲットボリュームを含む 2×1 ミラーの場合は、コマンドを 2 回実行する必要があります。

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol E

ID = caa97f93e-ac6a-4b56-8f25-20db9e2808a8

Name = Mirr Vol E

Description = Mirror Volume E

MirrorEndPoints = SYS1.MYDOM.LOCAL;E;0.0.0.0;SYS2.MYDOM.LOCAL;E ;0.0.0.0;D

MirrorEndPoints = SYS3.MYDOM.LOCAL;E;172.17.103.223;SYS2.MYDOM.LOCAL;E;172.17.103.222;A

MirrorEndPoints = SYS3.MYDOM.LOCAL;E;172.17.103.223;SYS1.MYDOM.LOCAL;E;172.17.103.221;A

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL PauseMirror E

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ChangeMirrorEndPoints E 172.17.103.223 192.168.1.221 192.168.1.223

emcmd SYS2.MYDOM.LOCAL ChangeMirrorEndPoints E 172.17.103.223 192.168.1.222 192.168.1.223

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol E

MirrorEndPoints = SYS1.MYDOM.LOCAL;E;0.0.0.0;SYS2.MYDOM.LOCAL;E;0.0.0.0;D

MirrorEndPoints = SYS3.MYDOM.LOCAL;E;192.168.1.223;SYS2.MYDOM.LOCAL;E;192.168.1.222;A

MirrorEndPoints = SYS3.MYDOM.LOCAL;E;192.168.1.223;SYS1.MYDOM.LOCAL;E;192.168.1.221;A

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ContinueMirror E

1×1×1 ミラーの CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンドの例

2 つのターゲットボリュームを含む 1×1×1 ミラーの場合は、コマンドを 2 回実行する必要があります。

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol J

ID = caa97f93j-ac6a-4b56-8f25-20db9j2808a8

Name = Mirr Vol J

Description = Mirror Volume J

MirrorEndPoints = SYS1.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.221;SYS3.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.223;A

MirrorEndPoints = SYS3.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.223;SYS2.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.222;A

MirrorEndPoints = SYS1.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.221;SYS2.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.222;A

この例では、システム「SYS3.MYDOM.LOCAL」が別のサイトに移動されます。

SYS1 と SYS2 は、新しいサブネット (192.168.1.*) を使用して SYS3 と通信するようになります。

ただし、SYS1 と SYS2 は、相互の通信に 172.17.103.* を使用し続けます。

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL PauseMirror J

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ChangeMirrorEndPoints J 172.17.103.223 192.168.1.221 192.168.1.223

emcmd SYS2.MYDOM.LOCAL ChangeMirrorEndPoints J 172.17.103.223 192.168.1.222 192.168.1.223

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol J

MirrorEndPoints = SYS1.MYDOM.LOCAL;J;192.168.1.221;SYS3.MYDOM.LOCAL;J;192.168.1.223;A

MirrorEndPoints = SYS3.MYDOM.LOCAL;J;192.168.1.223;SYS2.MYDOM.LOCAL;J;192.168.1.222;A

MirrorEndPoints = SYS1.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.221;SYS2.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.222;A

emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ContinueMirror J

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